移住体験日記1/27-1/3【令和元年12月27日】
更新
2019年12月-2020年1月_千葉から
【令和元年12月27日(金)】
天気:雪 1日目 最低気温:−13.2度、最高気温:-3.9度
日の出:6時56分 日の入:15時54分 日照時間:8時間58分
前日は東京駅から新函館北斗駅まで新幹線に乗車、レンタカーで白老郡白老町の宿に到着した。白老町は室蘭と苫小牧の大体中間当たりに位置しており、北海道の中では積雪の少ない地域とされている。とはいえ、今朝は雪がちらほらと舞っており、北海道に来ているという実感がようやく湧いてくる。
現在は午前11時。これから、陸別町に向かって約300キロメートルを走行する。天気予報によると、今日の道内は比較的穏やかな予報だが、途中で夕張山地を越えるので、その付近の降雪状況が気になる。
千歳ジャンクションから道東道に入り、由仁パーキングにて山越えのために心の準備をする。パーキングから見える夕張山地には厚い雲がかかっており、「無事に十勝へ抜けられるだろうか。」と少しばかり不安になる。
夕張インターを過ぎ、路上の降雪が増してくる。対向車線では、トラックが事故を起こして停車しており、こちら側の車線にも壊れた部品が散乱している。
占冠を過ぎ、トマムを越えて、狩勝トンネルに入る。このトンネルを抜けるとようやく十勝である。先ほどから我々の車のすぐ後ろに車間距離の非常に近い車がいるので、追越車線でやり過ごす。あの車の運転手に恐怖感の文字はあるのかどうか。
清水インターを過ぎると、青空が目立つようになってきた。この先の東の空も明るい様子。この当たりまで来ると、前後を走る車もだいぶ減ってきた。
まだ15時前なのにも関わらず、太陽はもうやる気を無くしてきている。足寄で給油していると、年末の挨拶なのか、店主から切り餅のパックをいただく。このお餅をどのように美味しく頂くか、要検討である。
ここからは国道242号線を北上する。大誉地の集落の先からは雪がちらついてくる。進行方向のオホーツク海側の空には分厚い雲が垂れ込めている。今夜は雪が強まるのかもしれない。
陸別町役場に到着したのは、約束の時間である16時の15分ほど前。ここまで無事に走ってこられたことに安堵し、胸を撫で下ろす。先程から雪が強まってきている。
役場での手続きを終えて、我々の仮の住まいである移住促進モデル住宅に案内していただく。この住宅は町内の中心部に位置しているが、敷地は広く、隣接する家屋とは距離を置いて建築されているため、カーテンを開けても圧迫感はほとんど感じられず、空の様子もよく見える。室内は、想像していたよりも広く、明るく、清潔だ。
住宅についての説明を受け、注意点を教えていただく。
「外出時はヒーターの火を落とさないこと」
この住宅のヒーターは1週間前から火を付けており、凍結した水道管を溶かしていたとのこと。ヒーターの火を落とすとまた凍ってしまうため、外出時であってもヒーターのメモリを最小にしておく必要がある。内地の人間としては、考えられないことであり、火事の心配をしてしまうが、水道が凍ってしまっては生活ができない。
「ゴミの分別は、区分表のとおりに分別すること」
燃えるゴミ、燃えないゴミは当然のこと、資源ごみは細かく区分がされている。自宅のある千葉県浦安市では、缶、瓶、ペットボトル。古紙やダンボールが主なものだが、陸別町では、それに加えて、プラスチック製容器包装と廃食用油が資源ごみとなる。果たして、移住体験終了時までに出るゴミをしっかりと分別することができるだろうか。
少し休憩の後、今夜の夕食を購入するために農協売店とコンビニに向かう。足寄でいただいたお餅は、十勝産小豆100%使用のこしあんで御汁粉にすることにした。
ところで、以前に道内在住の何名かの方に聞いたところ、車のサイドブレーキを使うことは基本的にないとのことだった。ブレーキが凍結してしまう可能性があるのか、それとも、他の理由があるのだろうか。
住宅の周りには、何匹かの猫が暮らしているようだ。マイナス20度以下に冷え込む日には、彼らはどこでどのように過ごしているのか心配になってしまうが、こうして元気に生きているところを見ると、なんとか寒さをしのげるところがあるのだろう。
窓の外に見える街灯の明かりを見ると、降雪は夕方よりも強まってきているようだった。
長距離の雪道の運転の疲れもあり、ビールを飲んでしばらくすると、程なく意識を失ったようであり、陸別最初の夜は更けていった。
天気:雪 1日目 最低気温:−13.2度、最高気温:-3.9度
日の出:6時56分 日の入:15時54分 日照時間:8時間58分
前日は東京駅から新函館北斗駅まで新幹線に乗車、レンタカーで白老郡白老町の宿に到着した。白老町は室蘭と苫小牧の大体中間当たりに位置しており、北海道の中では積雪の少ない地域とされている。とはいえ、今朝は雪がちらほらと舞っており、北海道に来ているという実感がようやく湧いてくる。
現在は午前11時。これから、陸別町に向かって約300キロメートルを走行する。天気予報によると、今日の道内は比較的穏やかな予報だが、途中で夕張山地を越えるので、その付近の降雪状況が気になる。
千歳ジャンクションから道東道に入り、由仁パーキングにて山越えのために心の準備をする。パーキングから見える夕張山地には厚い雲がかかっており、「無事に十勝へ抜けられるだろうか。」と少しばかり不安になる。
夕張インターを過ぎ、路上の降雪が増してくる。対向車線では、トラックが事故を起こして停車しており、こちら側の車線にも壊れた部品が散乱している。
占冠を過ぎ、トマムを越えて、狩勝トンネルに入る。このトンネルを抜けるとようやく十勝である。先ほどから我々の車のすぐ後ろに車間距離の非常に近い車がいるので、追越車線でやり過ごす。あの車の運転手に恐怖感の文字はあるのかどうか。
清水インターを過ぎると、青空が目立つようになってきた。この先の東の空も明るい様子。この当たりまで来ると、前後を走る車もだいぶ減ってきた。
まだ15時前なのにも関わらず、太陽はもうやる気を無くしてきている。足寄で給油していると、年末の挨拶なのか、店主から切り餅のパックをいただく。このお餅をどのように美味しく頂くか、要検討である。
ここからは国道242号線を北上する。大誉地の集落の先からは雪がちらついてくる。進行方向のオホーツク海側の空には分厚い雲が垂れ込めている。今夜は雪が強まるのかもしれない。
陸別町役場に到着したのは、約束の時間である16時の15分ほど前。ここまで無事に走ってこられたことに安堵し、胸を撫で下ろす。先程から雪が強まってきている。
役場での手続きを終えて、我々の仮の住まいである移住促進モデル住宅に案内していただく。この住宅は町内の中心部に位置しているが、敷地は広く、隣接する家屋とは距離を置いて建築されているため、カーテンを開けても圧迫感はほとんど感じられず、空の様子もよく見える。室内は、想像していたよりも広く、明るく、清潔だ。
住宅についての説明を受け、注意点を教えていただく。
「外出時はヒーターの火を落とさないこと」
この住宅のヒーターは1週間前から火を付けており、凍結した水道管を溶かしていたとのこと。ヒーターの火を落とすとまた凍ってしまうため、外出時であってもヒーターのメモリを最小にしておく必要がある。内地の人間としては、考えられないことであり、火事の心配をしてしまうが、水道が凍ってしまっては生活ができない。
「ゴミの分別は、区分表のとおりに分別すること」
燃えるゴミ、燃えないゴミは当然のこと、資源ごみは細かく区分がされている。自宅のある千葉県浦安市では、缶、瓶、ペットボトル。古紙やダンボールが主なものだが、陸別町では、それに加えて、プラスチック製容器包装と廃食用油が資源ごみとなる。果たして、移住体験終了時までに出るゴミをしっかりと分別することができるだろうか。
少し休憩の後、今夜の夕食を購入するために農協売店とコンビニに向かう。足寄でいただいたお餅は、十勝産小豆100%使用のこしあんで御汁粉にすることにした。
ところで、以前に道内在住の何名かの方に聞いたところ、車のサイドブレーキを使うことは基本的にないとのことだった。ブレーキが凍結してしまう可能性があるのか、それとも、他の理由があるのだろうか。
住宅の周りには、何匹かの猫が暮らしているようだ。マイナス20度以下に冷え込む日には、彼らはどこでどのように過ごしているのか心配になってしまうが、こうして元気に生きているところを見ると、なんとか寒さをしのげるところがあるのだろう。
窓の外に見える街灯の明かりを見ると、降雪は夕方よりも強まってきているようだった。
長距離の雪道の運転の疲れもあり、ビールを飲んでしばらくすると、程なく意識を失ったようであり、陸別最初の夜は更けていった。
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